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431 名前:もし俺妹の京介が「バレンタイン大作戦」を読んだら【SS】[sage] 投稿日:2011/02/12(土) 23 42 55 ID m4F39ZczO [2/2] 「…なるほど、そっちの世界では、俺たちがライトノベルの登場人物として存在してるんだな」 「さすがは京介さん、理解が早くて助かります。」 異世界の住人を名乗る人物は、雑誌をコピーしたらしい紙を差し出してきた。 「つまり、そっちの世界のアニメディアって雑誌の『デートプラン』を俺が、桐乃とやれと?」 「その、京介さん?不満でらっしゃいます……か?」 「当たり前だろ!何の因果でバレンタインに兄妹デートなんだ?誰得なんだよ!」 「落ち着いて下さい。タダでとは言いません。お礼にこっちの世界で大評判の、 京介さんが俺妹の登場人物とイチャイチャする同人誌と、 登場人物のセクシーな特大ポスターを差し上げます」 「……分かった。やることにする。報酬を忘れないでくれよ」 ※※※ 「ちょっとアンタ、どうしてうちの校門前にいるのよ」 「何でもいいだろ。ほら、いっしょに帰るぞ」 俺は桐乃と連れだって歩くが、程なく会話のネタに尽きてしまった。 「………」「………」 「ちょっと、黙ってないで何か話しなさいよ」 「そうだな。じゃあゲームでもするか。 互いに知ってるゲームやアニメの妹キャラの名前を一人ずつ言ってくのはどうだ」 「ハア?、何それ。まあ仕方ないからやってあげるけど、負けたほうが買ったほうに飲み物をおごりね」 ニヤッと不敵な笑みを見せる桐乃 …結果はもちろん桐乃の勝利。てか、なんで俺が生まれる前のアニメの 妹キャラ知ってんだよ、化け物かあいつは??? 駅前のマックでおごらされて、とにかくも下校デートは終わった。 さて、あとはイベントデートか。 異世界の住人の話では、家デートは既にやってるわけだからパスでいい。 その代わり休日のイベントデートを充実してほしいとのことだ。 しかし、「タイに現地集合してゾウに乗る」とか、沙織じゃなきゃ無理だろ! ……待てよ、ゾウに乗るだけなら、俺の財力でもいけそうだな…… ※※※ 「へえ、千葉にこんなところがあるなんてねえ」 桐乃と俺の目の前で何頭ものゾウがショーをしている。 ここは千葉県の中央部に位置する市原市の「市原ぞうの国」 TDLや繁華街ならいざしらず、こういう場所でいいのかとも思ったが、 意外にも桐乃は面白がってるようだ。 ショーを見終わったところで、俺は桐乃に声をかける。 「なあ、ゾウに乗ってみようぜ」 「えっ?乗れるの?」 ゾウの背中に取り付けられた台の上に座って俺たちは場内を一周する。 途中ゾウが大きく揺れた時、桐乃がしがみついてきたのには驚いた。 その直後に記念撮影もしてくれたんだが、桐乃にひじ鉄を食らった後なので、はたしていい顔で撮れてるだろうか。 ※※※ 「……兄貴にしては、考えた内容じゃん。」 「そう言って貰えると、誘った甲斐があったな」 「……また誘ってくれると、嬉しいんだけど……」 「分かった分かった」 俺はやっと約束を果たしたって満足感で満たされてたが、 それにしても桐乃はやたら喜んでるんだな。そんなにゾウの国が楽しかったのか? ゾウがそこまで好きだったとは意外だ……… ※※※ 「……なんだこれは………」異世界の住人から届いた品は 「ブラコン妹がただひたすら兄といちゃいちゃしたい本」ってタイトルの同人誌と 真っ赤なビキニ水着の桐乃が「I Love You」とデコレーションされたチョコを差し出してるポスターだった 「どうしろって言うんだよ、この品々を……」 -------------
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305 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/16(日) 23 09 37.18 ID Y2C0zwde0 SS『こないの』※桐,京,あ 桐乃とお兄さんの二人暮らしが始まって、4ヶ月が経ちました。 今日は久しぶりに二人のアパートにお邪魔してます。 お邪魔してるのですけど・・・ 「あっ、京介、口の周りにごはんつぶ付いてるよ」 「おっ、そうだな」 『そうだな』じゃありません・・・ わたしは見ていました。 お兄さんがわざわざごはんつぶを口の周りにつけたのを。 「そ、それじゃ、仕方ないよね。 あやせの前だし、ちょっと恥ずかしいケド・・・」 そう言うなり、桐乃はまるでそうする事が自然であるかのように、 ごはんつぶを舐め取るのにかこつけて、お兄さんの口にキスをします。 「んっ・・・ちょっ・・・舌っ・・・」 お兄さんも、早速桐乃の口の中に舌を差し入れて、 そのまま二人で一心不乱にむしゃぶりつきます。 ・・・でも、もうさっきから何度となく繰り返された光景です・・・ まず、インターホン越しに、水音が聞こえてきたのが悪い意味で印象的でした。 出迎えも、二人で手を繋ぎながらでした。 そして、わたしが荷物を置いたと思ったら、早速ディープキスです。 お話してる最中も、何度も何度も・・・ 夕食の買出しの時も、ずっと手を繋いでいましたし、 お店でも、道路でも、辺り構わず何度もキスを繰り返すんです!!! ・・・そして、今。夕食の、この時間でも・・・ 本音を言ってしまえば、すぐにでも加奈子を埋めて、お兄さんもブチ殺したいところです。 でも、桐乃とお兄さんの関係を認めてしまった以上、わたしにはどうしようもないじゃないですかっ! それに、わたしが見た限りでは、その・・・ 『幸せ家族計画』みたいなものは置いてないようです。 とりあえずは桐乃にいかがわしい事はしてないのでしょうか? そう考えると、キスくらいなら愛情表現として我慢しないと・・・ 「満足できた?」 「ああ、ちょっとだけ」 わたしがこんなに悩んでいるのをよそ目に、二人の『じゅーでん』はやっと終わりを告げました。 多分、こんなに『じゅーでん』が必要なのは、何度も何度も過充電を繰り返したのが原因だと思います。 そして、一度ダメになったバッテリーの容量って、二度と元には戻らないのですよね・・・ そう思うと、今後の二人がとても心配になってきます。 それはともかく、せっかくのチャンスです。 ここで話題をなんとか作らないと・・・! 「それにしても、桐乃。料理が上手になったよね」 「そ、そう!?」 「ほんとほんと。たぶん、わたしや加奈子より上手かも!」 「そうだな。本当におまえのメシは美味くなったぞ」 お兄さんに褒められて、ほんと、桐乃、嬉しそう。 料理の一番のスパイスは『愛情』というのは、 もしかすると、こういう意味なのかもしれないです。 「思いかえすと、はじめは本当に酷かったよな」 「う、うん・・・」 ちょっと恥ずかしそうな桐乃ですけど、 これだけはお兄さんの言ってる事が正しいです・・・ 「で、でも!本当に酷かったのは、はじめの一週間くらいじゃん!」 「そ、そうだったか?」 なんか、こういう時の―――お兄さんに甘えてる時の――― 桐乃は、いつもとはまるで違って、本当に子供っぽい。 わたしにも妹がいたら、こんな感じだったのかなって思えちゃいます。 「はじめのっ・・・そのっ、炭化しちゃったキャベツは・・・ さすがにあたしも大失敗だってわかってるし!」 「次の日はボヤ騒ぎも起こしたよな?」 桐乃・・・やっぱり、炭化物を作ってたんだ・・・ あの時のバレンタインチョコを思い出して、つい噴き出しそうになってしまいます。 「あ、あれはっ、あんたが料理中にキスをせがんでくるからいけないんでしょ!」 「だってよ?おまえの裸エプロン姿だぜ?キスぐらいしたくなるっていうか―――」 「お、おおおおお、お兄さんっ!?」 わたしはお兄さんの発言の中に、聞き捨てならない単語を聞き取りました。 「はっ、裸エプロンってどういうことですかっ!?」 「いきなりどうしたんだ?あやせ?裸エプロンは裸エプロンだろ?」 「妹が料理をする時の標準装備だよねー?」 キョトンとして何が不味いのかも理解してない桐乃とお兄さん・・・ 二人の言動からはいかがわしい物は感じられませんけど・・・ 「まあ、それはともかくよ。次の週だって、調味料がむちゃくちゃだったろ?」 「だ、だって、大さじとか言われたってわかんなかったし!」 「いや、そもそも塩と砂糖から間違ってなかったか?」 「だって!あんたがキスしてくるからっ!手元が狂っただけだもん!」 ・・・はあ・・・もうおなかいっぱいです。 「本当に、仲がいいんですね」 「あ、あったりまえじゃん!」 「ま、まあな」 「本当に、楽しそう」 「桐乃と一緒だからな」 「京介と一緒だもん」 桐乃とお兄さん。 ふたりの暮らしぶりを聞いていると、 ちょっと胸焼け気味ですけど、なんだかわたしも元気を貰える気がしてきます。 「ちょっと騒がしいけど、わたしもこんな生活にあこがれるなあ」 「そ、そうか?」 「はぁ?『そうか?』ってどういうことよ?」 「いや、騒がしいのはおまえが原因だからともかく、あやせが騒がしいのにあこg―――」 「ちょ、ちょっと!何言ってんのよ! た、たしかにあたしが原因の事もあるけど、あんたも原因でしょっ!?」 ほら。 ケンカしてるのに、すごく楽しそう。 わたしの周りにもたくさんの人―――家族、友人、仲間、ライバル、そのほかにもたくさん―――が居るけど、 こんなに深く繋がってる人は、見たことがない。 わたしと親友達の繋がりでは、とてもかないっこない。 仕事仲間との信頼関係も、まるで異質なものです。 わたしがお父さんとお母さんに感じている繋がりよりもきっと重い。 お父さんとお母さんでも、たぶん、桐乃とお兄さんの繋がりには負けてしまう。 だから、わたしは二人を見続けていきたいのです。 いつか、わたしも、こんな関係を持つ事のできる人になれるように・・・ 「待て待てっ!いつ俺が騒ぎの原因になった!?」 「先週!」 「先週って・・・あーーーアレかっ!!!」 ・・・そういえば桐乃たち、ヒートアップしてますけど一体何の話でしょう? 「大体な、アレはおまえが『こないの』とか言うからっ!」 「ばっ、馬鹿じゃん!だからっていきなり病院に問答無用で連れて行くとかっ!」 「仕方ねーだろっ!『こないの』とか言われて思いつくことなんて一つしかねーだろっ!」 ・・・・・・・・・ 「つかな、ただエロゲーがこなかっただけ―――」 「お・に・い・さ・ん」 自分でも分かります。 でも、当然です。 わたしは今、悪鬼の形相をしています。 「なんで、『こないの』で、病院に連れて行かなきゃいけないと考えたのか・・・ 教えていただきます、ね」 End. ----------
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511 :名無しさん@お腹いっぱい。:2013/05/23(木) 09 56 43.27 ID GaHPWcsNO 京介「(カチャ)ただいまー」 桐乃「おかえり!! 京介「うわびっくりした!お前なに玄関で待ち構えてんの!?」 桐乃「いいじゃんそんなん!!ねねそんな事より、今日はキスの日なんだって!知ってた!?ねーねー知ってた!?」 京介「あ、ああ。昨日そんなん聞いたような…」 桐乃「やばいよねー。超やばいよねー。特にシスコンの兄貴がいる家庭はやばいよねー」 京介「?なんだかよくわからんが、ほれ」 桐乃「ん?」 京介「帰りに買ってきた。お袋に渡しといてくれ」 桐乃「…なにこれ?」 京介「なにって、キスだよ鱚」 桐乃「へ?」 京介「しかし大仰だよな『鱚の日』なんてよ。大方旬だとかなんとかなんだろうが迷惑な話だ」 桐乃「…」 京介「学校帰りの学生に買わせるなっての」 桐乃「…えーえーわかってましたよ。こいつだし。せいぜいこんなオチだと…」 京介「あ、桐乃」 桐乃「なによっ!?」 京介「(ちゅー)ぷは。わり。ただいまのチュウ忘れてた」 桐乃「!!?///」 ----------
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SS『俺の親父がこんなに可愛いわけがない』京,大 俺と桐乃が二人だけの結婚式を挙げてから10年が経過した。 俺も桐乃も、あれ以来『普通の兄妹』として生活を続けている。 もちろん、お互いに彼氏彼女なんて持つわけがない。 そして、親父達にもバレないよう、自重しながら暮らしてきた。 二人暮らしも一度は考えた。 だけど、やっぱり親父達に心配をかけそうで、相変わらずの実家暮らし。 きっと、俺たち兄妹は死ぬまでこんな『普通の兄妹』を演じ続けるんだな。 そう思ってたんだ。今朝までは・・・ 「京介、話がある。後で部屋に来なさい」 親父にそう言われたのはお昼過ぎ、ちょうど俺と桐乃が食後のキスをしていた最中だった。 ・・・いや、これまでも普通に兄妹の食後のキスは毎日していたし、おはようおやすみのキスも、 食前のキスも、いってらっしゃいのキスだって何度も見られてるし、あたりまえにしている。 だからまあ、兄妹のキスに問題が無い事は明らかだ。 ・・・ただ、今日の昼食後のはちょっとやばかったんだよな。 桐乃が舌を入れてくるもんだからよ? つい10分くらいキスし続けてたんだよなあ。親父達の目の前で・・・ ついに来るべきものが来たと思ったよ。 俺と桐乃の関係が親父達にバレちまう日がよ。 これまで頑張って隠してきたけど、もう10年だもんな・・・ 我ながらよく持ったもんだと思う。 何しろ、俺も桐乃も『子供が出来るような事』だけは我慢してきたから、 お互いを想い合う気持ちが際限なく膨らんできてしまっていたわけだ。 そんな状況でだ。 健康で若い男女が25年も同棲してきたわけだぜ? 普通、無理に決まってんだろ!? 悩む俺たちをよそに、親父は部屋に戻っていってしまった。 もう、逃げる事は出来ない。 親父とも決着をつける時が来たのだ。 目の前には不安で身体を震わせる愛しい妹。 俺は桐乃の頭に手をやり、いつものように、こう言ったのだった。 「桐乃。俺に任せろ」 そしていま、俺は両親の部屋の前にいる。 俺たちの『ちょっと激しい』兄妹のキスを見て、部屋に閉じこもっちまった親父。 真面目な人であるから、桐乃と俺の仲について、相談しても、もう聞き入れてくれないのかもしれない。 だが、腹を割って話す必要がある。桐乃への気持ちは、もう割り切る事のできるものじゃあない。 こればかりは他人任せにはしていられない。なりふりかまってもいられない。 俺は扉をドンドンと強くノックする。 「親父―――いるんだろ。開けてくれ」 呼びかけると、ほどなく、 「・・・・・・・・・入れ」 と、重々しい返事が来た。 俺は緊張した声で「失礼します」と断りを入れてから、扉を開いた。 相変わらずお袋の趣味が強く出ている部屋なのだが・・・ ふと、この部屋に入ったのはいつ以来だろうかと懐かしさを感じるのだった。 そしてこれまた懐かしいことに、俺の目の前にはふて腐れて酒を飲んでいた親父の姿があった。 すでに焼酎1瓶は開けているな・・・? あれからほとんど時間が経ってないと思っていたが、もしかすると桐乃とのキスが長引いたのかもしれない。 その間一人で黙々と酒を消費していたと想像すると、たまの休日に、なんともかわいそうな話である。 いや、ひとごとじゃないんだけど・・・ 「そこに座れ」 「・・・ああ」 俺は、テーブルを挟んで親父と向かい合う形で座った。 「・・・理由は、分かっているな?」 く・・・暗い。十歳くらい老けて見えるぞ親父。 ・・・事情は分かりすぎるほど分かってるから冗談じゃすまないんだが・・・ 「桐乃の事、だよな」 「・・・おまえは何をやっとるんだ」 呆れたようにため息を吐く親父。 あまりにもその通りで、泣きたくなる。だけど・・・ 意を決して口を開く。 「親父・・・桐乃をお―――」 「あーあーあー聞こえない聞こえないっ!」 「親父・・・?」 突然俺の発言を遮る親父。 これほど取り乱す親父を見るのは初めてのことだ。 「京介。お前はこう言いたいのだろう『桐乃をお嫁に出そうか』などと! 俺はお前が俺とした約束を守ろうとしてくれるのは嬉しい。嬉しいぞ? 好きあっていてもこれまで10年間桐乃にいかがわしい事をしなかったのはそういう事なのだろう? 桐乃の幸せのために、桐乃を綺麗なままにしておいたのだろう? だがな?これまで25年間手塩にかけて育ててきた娘を家の外に出すという父親の気持ちがお前にわかるか?ええ!? そもそもどこの誰とも分からぬ馬の骨相手に俺の大切な娘をやれるものか!」 親父、俺たちのこと分かって・・・ 当然か。この人の前で隠し事などできるわけがないのだった。 ただ、その理由を少々勘違いして、最悪の想像をし続けてきていたらしい・・・ すまん、親父。 「親父、落ち着いて聞いてくれ」 「・・・・・・・・・」 「俺は、桐乃を俺のものにしたい」 「・・・・・・・・・?」 「桐乃を、俺に下さい」 「・・・・・・・・・?」 何を言ってるか分からないといった感じの親父。 土下座までして頼み込んでいる俺が、ものすごく滑稽に感じられる瞬間だ。 1分ほど考え込んでいた親父だったが、徐々に顔がにやけていくのがわかる。 正直、マジキモイ。 というか拍子抜けである。 てっきり親子の縁を切られる事も想定していたんだが・・・ 「ほう、そうかそうか。おまえは実の妹を自分のものにしようというわけか?」 頑張って恐ろしい声を出そうとしている親父だが、あまりに顔とつりあってねえ。 よっぽど桐乃を手元に置いておきたいんだろう・・・ ホントは桐乃と二人だけで生きていこうと決意してたなんて、 ぜったい言い出せない雰囲気ってヤツだ。 「ああ!超欲しいぜ!文句あっか!」 いつぞやの親父に切った啖呵を思い出す言葉を口にして。 だけど、あの時とは違い、親父からの鉄拳は飛んでこなかった。 親父は口をすぼめて(必死の努力の末に)渋面を作った。 「文句ならある」 一体何だってんだよ・・・ 「俺はもう十年もすれば定年だ。仕事一筋の俺には老後の楽しみなど殆どない」 まあ、そうだな。 親父はこれまで本当に仕事一筋だった。 けど、それとこれとどんな関係が・・・ 「ところで俺の同期には、孫が生まれた連中も多い。 孫というものは良いものだ。実に可愛らしい。俺も孫をもてたらどんなに良かった事か。 それなのに、俺の息子と娘ときたら、結婚などする気も無いらしい。 ああ、不満だ。実に不満だ」 おい・・・これって・・・ さすがは父娘ってことか・・・ 「それどころか桐乃はもう25歳。俺たちの頃ならとっくに結婚して子供も2人くらい居てもいい頃だ。 おまえのせいで、桐乃が行き遅れなどと言われるのも不満だし、 何より桐乃が子供を産めないまま生涯を終えることがあっていいと思うのか!?」 酒が十分に入った親父は言いたい放題である。 ていうかいいのか警察官!? 仕方がないので、一応は―――面白くはないが―――提案してみる。 「そんなら・・・本当に桐乃を嫁に出すのかよ?」 「イヤだ!」 こ、このオッサン!すねた駄々っ子かよ!? 椅子に座りながら手足をバタつかせ、「イヤだイヤだ」とわめき散らす中年男性約一名。 実にみっともない話である。 「じゃ、じゃあ、孫が生まれなくてもいいよな?」 「イヤだ!」 もう、このオッサンが何いってんのかわからねー 「とにかく!俺は反対だっ!反対っ!反対っ!反対っ!」 もはや何に対して反対してるかもわからない酔っ払い。完全に子供である。 ったくこの親バカめ、どんだけ娘を溺愛してんだよ。 あーあ。はーああ。・・・なんか、力抜けちまったぜ。 ・・・だが、この両方を満たす道が、無いでもない。 俺は、さっぱりとした心持ちで、深い息を吐いた。 「分かった」 「な、何が分かったというのだ?」 「俺が孕ませる。桐乃を孕ませて、2、3人孫をつくってやるぜ」 「それで俺の気が済むと思うのか?」 「ああ」 俺は親父を見習って、ハッキリと即答してやった。 「俺は桐乃を愛しているからな」 さて、この話には本当は続きがあるんだが・・・ 子供には聞かせられない話とだけ言っておくぜ。 つか、語り部だからって、おまえらに全部教えなくたっていいだろっ! End.
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816 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/26(土) 12 12 37.79 ID AIMzCsF20 [1/2] 811 こうですか? 朝 京介「……くかー……」 ――ソンナーヤサーシークーシナイデー―― 京介「……んあ? 誰だよこんな朝っぱらから……ってこの着信は桐乃か。(ピッ)はいもしもし?」 桐乃『やっと出たわね。遅いわよ馬鹿兄貴』 京介「馬鹿はどっちだ。今まで寝てたんだぞ俺は。すぐになんか出られるかよ」 桐乃『あんただったら、たとえノンレム睡眠からでもワンコールで出れるでしょうが』 京介「俺を何だと思ってやがる』 桐乃『関東不敗マスターシスコン』 京介「なんか凄い称号付けられてる!?」 桐乃『そのままシスコン極めたら、東西南北中央不敗に格上げしてあげるけど?』 京介「いらんわそんな今川チックなトンデモ称号! ってかそもそも何の用だよ?」 桐乃『用がなければ電話しちゃいけないの?』 京介「いや、そんなことはねーけどよ……」 桐乃『今「可愛い妹からのラブコールなら24時間年中無休でウェルカムだぜ!」って心の声が聞こえたけど?』 京介「そ、そそそそそそんなこと考えるか!」 桐乃『あ、どもってる。図星だったんだ。キモイキモイ、このシスコンマジキモーイ。キャハハ!』 京介「くっ、この……! ……ったく、朝から随分とご機嫌だな? 修学旅行、そんなに楽しいか?」 桐乃『別に、修学旅行がそこまで楽しいってわけじゃないけど』 京介「へぇ。じゃあ、旅行以外で何かいいことでもあったのか?」 桐乃『んー、特に何もないかな。『いつも通り』だけど?』 京介「なんか要領を得ないな」 桐乃『いいのよわからなくて。本当になんでもないことだから』 京介「へいへい、そーゆーもんかよ。……ああ、そうそう桐乃」 桐乃『ん?』 京介「おはよう。モーニングコールあんがとな。バッチリ目が覚めたぜ」 桐乃『うん、おはよ。そしてどーいたしまして♪』 -------------
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38 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/28(火) 17 30 37.07 ID Had/pIA70 [5/7] 京介は桐乃の嗜好を受け入れたんだから、桐乃も京介の嗜好を受け入れるべき。 桐乃「というわけで、あんたの性癖も認めてあげるから。 だからあんたの好きな眼鏡のタイプ教えて」 京介「・・・教えたらどうするんだよ」 桐乃「二人きりのときなら、眼鏡をかけてあげる」 京介「・・・教えねえ。それに、誰の前でもかけさせねえ」 桐乃「はぁ?せっかくあたしが眼鏡をかけてあげるって言ってんのに。 あんたの好みに合わせるなんて、もう二度とないかもよ?」 京介「・・・べつに好みじゃねえし」 桐乃「何言ってんの?あんたの好みなんてリサーチ済みなんだから。 いまさら言い逃れなんてできないし」 京介「リサーチ済み?」 桐乃「お、お母さんが調べたの! それで、どうしてなの?理由ぐらい教えなさいよ」 京介(桐乃が俺のために眼鏡かけてくれるって、それ性的な対象として見ろってことだろ? それがイヤなんて口が裂けても言えねえ。 他のヤツにもそう見られたくないなんて、あやせに刺されても言えねえ) 京介「・・・・・・おまえに似合わないからだよ」 プイッ 桐乃「ふ~ん。まぁいい。納得してあげる。 あたしも眼鏡かけるの嫌いだし。 じゃあ、何で眼鏡が好きなのかくらい聞かせてよ」 桐乃(やっぱり地味子がかけてるから?) 京介「・・・・・・よく覚えてねえんだけどよ、 ずっとむかし眼鏡をかけたすっごい可愛い子と会ってさ、 そのときは似合ってないって言っちまったんだけど、妙に眼鏡が頭に残ってな。 気がついたらこうなってた」 桐乃「・・・・・・あ」 京介「どうかしたのか?」 桐乃「~~~!! なんでもない!あんたはもう出てけ!」 京介「何なんだ一体・・・」 バタン ・・・・・・ 『ねぇお兄ちゃん。にあってる?』 『~~~!! 桐乃にはにあわねえ!二度とかけんな!』 『ふんだ!メガネなんてだいきらい!』 ・・・・・・ 桐乃「・・・・・・バカ」 -------------
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698 :白い日【SS】 :sage :2011/03/20(日) 22 53 55.30 ID qvTj4jOQ0 ある日コンビニから帰ってきてリビングに戻ると、妙にそわそわした桐乃が居た。 「ただいま」 「ん、お、おかえり」 おまけに素直に挨拶を返してくる。明日は雨か? その後も落ち着かなげにして、こっちをチラチラ見てくる。 というより、俺の手に提げられたビニール袋を見ているような……。 ははあん。なるほどな。 「ほらよ」 「え?」 俺は袋からクッキーの箱を出して渡してやる。 こいつお菓子が欲しくてこっちを見てやがったんだな。 まったく変に子供っぽいやつだ。 「な、なに? くれんの?」 「欲しかったんだろ?」 「なっ……!」 急に耳まで真っ赤にしだす桐乃。そんなに恥ずかしいか? 「そ、そんなワケないじゃん!? だ、誰が、アンタからなんかの……」 「んだよ、良いから受け取っとけ。ほら」 「……ま、まぁアンタがどうしてもって言うなら? 受け取ってあげなくもないケド」 「じゃあどうしてもだ」 しゃあないから、今日はこっちが折れてやるよ。 いつもとか言うなよ。悲しくなるから。 「ん……あ、ありがと」 消え入りそうな声でポツリと呟く桐乃。 そして両手で抱えるように箱を受け取る。 こいつそんなにクッキー好きだったかな。 俺はそのまま部屋に戻り、特にする事もないので明日の準備でもする事にした。 えーと明日は何日何曜日だったか……カレンダーを見ると3月15日の火曜日か。 時間割は~っと。 End -------------
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417 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/04/24(日) 02 19 45.85 ID JRJtXi2CP 「はい。これあんたの分」 「おう」 俺たちは休日のアキバにいる。 あれ、前にもこんなことあったな── いつだったかな。 目の前にいる桐乃にそれを聞いてみようとした。 桐乃は、隣のチャイルドシートに座った子供の口に、 乳児食をスプーンで運んでいる。 「おい、桐乃…」 桐乃は聞こえないかのように、子供の面倒を見ている。 「パパ、何か言ってまちゅねー」 結局いつのことか思い出せないが、まあ、いいか── 「あ!あんた、来週の日曜日空けておいて。育児教室パパとママが一緒って言われてるの!」 「ん、あ、わかったよ」 相変わらず都合も聞かずに勝手に決めやがる。 「あんたは、一生私の人生相談に相手になるの!」 こんなプロポーズないだろ、まったく。 -------------
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235 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/14(日) 21 33 49.52 ID /GHJeiNK0 何かのSSであったが、 桐乃「あんた、自分の何が悪いか胸に手を当てて聞いてみなさいよ!」 京介「ん?そうか・・」 むにゅ 桐乃「きゃっ///」 京介「ん~・・わからん」 桐乃「な、な、なにあたしの胸触ってんのよ!!」 京介「ん?胸に手を当てろっていったからさ」 桐乃「寝言は寝てる時にいいなさいよね、ばか!」 京介「それにしても、桐乃 胸大きくなったな」 桐乃「!!!!! き、き、キモ!死ね!変態!!!///」 みたいな展開原作でしてくれないかなぁ 一応原作でもきりりんの胸はもんでるんだしね! 238 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/14(日) 21 40 26.96 ID LczDkrDrO 235 たしか金環日食とかのときのだっけか? その掛け合いはイチャイチャぶりが良かったw 補足:おそらくこのSS annular eclipse:109スレ目570-571 239 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/14(日) 21 44 29.27 ID bpf786f50 235 これ絶対払いのけてないよね 240 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/14(日) 21 53 05.61 ID /GHJeiNK0 238 ちょっとまとめwiki読破してくる! 239 京介もきりりんの胸の感触が心地よくてずっと触ってて、 きりりんに「いつまで触ってんのバカ!」と言われてやっと離す・・のかなぁ? 仮に離すとしても 京介「スマン あまりにも気持ち良くて・・」(むにゅ 桐乃「あ、謝りながら揉むな!は、早く離しなさいよ!」 京介「ん?桐乃が払いのければいいだろ?」むにゅむにゅ 桐乃「ちょ・・!あ、あんたが触るから払いのけれないじゃない・・!」 以下ループ
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348 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/24(日) 23 28 18.95 ID c1tN6ZRCO あの兄妹トキが、応援してくれたお礼にコウノトリの代わりに桐京のもとに涼優を運んでくる…… なんて話があったらなあ 「コウノトリが赤ちゃんを運んでくる」って話のもとは 高いところに巣を作る習性の「シュバシコウ」という鳥が自宅の煙突に巣を作ったのを見た子どものいない夫婦が、 かまどを使うのを止めてひなが巣立つまでを見守ってあげたら、巣立ちと同時に子どもを授かったって話からきてるんだってね 352 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/03/25(月) 01 06 07.88 ID dYwiRY9X0 348 桐京に変換したらこうなった 京介「桐乃~、ただいま」 桐乃「おかえり、京介」 京介「って、なんか随分寒いな、暖炉に火付けてないのか?」 桐乃「あ、それなんだけどね、、、」 京介「?」 ~~~~~~ 京介「あー、煙突に巣作っちゃってんのな」 桐乃「うん。どうしようかと思ったんだけどさー。追い払うのも可哀相じゃん?」 京介「そうだな。しゃーねーから雛が巣立つまでは暖炉使わないようにするか?」 桐乃「うん、そだね。寒さは工夫すればどうにでもなるもんね」 京介「ああ、それにほら。こうすれば寒くないだろ?」ギュッ 桐乃「・・・あ、・・・うん。ふへへっ」ギュウ~ ~~~~~~ そして―――、 京介「無事に雛も巣立ったな」 桐乃「うん。良かったね」 京介「その間暖炉は使えなかったけど全然寒いとは感じなかったな」 桐乃「うん。・・・で、でね・・・?あんたに言いたいことがあるんだよね」 京介「?」 桐乃「い、言うよ?あのね。あ、あたしさ――」 二人にもコウノトリが幸せを運んできてくれた ----------